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私は金沢大学を65歳で定年退職後、金沢工業大学教授、非常勤講師通算12年を経てフリーとなり、2013年現在8年目であります。フリーとなっても金沢工大現役の教員や、定年退職されたばかりの教員OB、OGの方々ならびに大学院生、卒業生とで毎週1回、信号処理の勉強会を続けて来ました。2011年に勉強会メンバーの宮田英男 金沢工大名誉教授より、研究情報発信のためweb上で情報科学研究所を作るので加入しませんかとお誘い頂き、これ幸いと加入させて頂きました。
研究所員となったお蔭で、研究成果の外部学会発表において、これまで共著者として所属がブランクであったのが、晴れて“白嶺情報科学研究所”となりました。第2に、目下研究所員の高橋宣明東海大学名誉教授と“丁寧な信号処理入門”なる本を執筆中ですが、その原稿の一部を勉強会において皆様が検討して下さり、貴重な助言や、誤りの指摘を頂き、内容が brush up されました。この本の完成後、その概要をweb上でご紹介したいと思います。なお、2011年に出版した“マルチレート信号処理”については近くその概要をweb上でご紹介します。
情報科学で研究といえば、新概念、新システム、新理論等の創出が挙げられますが、私のような後期高齢者は、これらの激しい頭脳活動は出来ません。ただじっくりと考えて、学問体系の一部の拡張や整備なら少しは出来そうなので、研究所員として楽しんでそれに取り組んでいます。